100年後の映画館のために

映画館元副支配人による映画と映画館をめぐるインタビューの記録

2010-11

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<精神のたたずまい>を取り戻すために(岩名雅記さん)

引き続き『夏の家族』監督の岩名雅記さんインタビューをお届けします。
上映は11月12日(金)までです。お見逃し無く!


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第19回: 岩名雅記さん(『夏の家族』監督、舞踏家) 後編

natunokazoku05.jpg
<上映情報>
『夏の家族 A Summer Family』(2010年/日本/78分/モノクロスタンダード)
渋谷UPLINK Xにて絶賛上映中!
・10/30(土)~11/12(金) 15:00
※10/30(土)~11/5(金)は、1階UPLINK FACTORYにて連日13:15から上映あり
詳しくはコチラへ


★エロチックでない性描写
Q:先ほど「死」についてお話いただきましたが、「生」の部分についてはどのように
お考えでしょうか? 

岩名:その質問への答えになるかわかりませんが、動物の死骸や、紫陽花の花を4カット、
これは季節ごとに朽ちていく様子を撮っています。また、台風で折れた木や、枯れた
樹木を燃やすシーンなど、生命の変転を描くということで「生と死」を描いたつもりです。

Q:今回の作品でもっとも物議を醸す部分は、過激とも言える性描写だと思います。
「え、そこまでやっちゃうの?」と正直驚きました。前作では性描写に関して周囲の
過剰な反応がありましたが、その反応を受けてあえてもっと過激に描かなければいけ
ないという気持ちがあったのでしょうか?

岩名:それはまったくありません。普通、エロチックな映画というのはしばしばストー
リーの展開のための道具として性描写を挿入します。前作での性描写はややそういう面
がありましたが、今回の場合は、先ほども申し上げたように「全ての生命というものは
等価である」ということと「人間の身体の部分部分もまた等価である」というメッセー
ジがあります。社会的な視点から見ると公衆の面前で性行為を見せるのはアブノーマル
ということになるけれど、「ヒト」の視点から見れば性行為もヒトの営みの一部であり、
生殖器も身体の一部であるということを描きたかったのです。僕の中では、食事を作っ
ていた主婦が次の瞬間にセックスしても何もおかしくありません。そういうことを描い
てみたかったんです。実際に映画を観た人からは、エロチックでない、即物的で何の色気
もない、という意見が多くありました。

Q:監督の意図としてはエロチックな面も出したかったのでしょうか?

岩名:そういう意図はまったくありませんでした。コップも植物もセックスも、すべて
のカット(画)を同列で撮っていったんです。先日、トークショーのあとビデオ作家の
人と話した時、彼もこの映画は全然エロチックじゃないと言っていました。その理由は
何かと聞いてみたところ、<視線>の問題ではないかと言うんです。性行為をエロチッ
クなものとしてみせる(男性眼線の)カメラの動き、女性の表情、美しさなど、そうい
うものに欠けているということなんでしょうね。でも、それは僕が意図したことなので、
失敗とは思っていません。

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