100年後の映画館のために

映画館元副支配人による映画と映画館をめぐるインタビューの記録

2010-05

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誰かが手を抜けば、映画は滅びる(石井裕也さん)

現在、日本で(というよりむしろ世界で)もっとも期待されている
若手監督の一人である、石井裕也監督。
現在、初めての商業映画デビュー作となる『川の底からこんにちは』
全国で絶賛上映中です。さらにはもう1本の新作『君と歩こう』
ほぼ同時ロードショー中ということで、若い監督でこんなにガンガン
映画撮れてる人は、石井監督とほんの数名だけではないでしょうか。
それだけ世の中が石井監督の作品を観たいと思っているということでしょう。
そんな若手のホープ・石井監督に、少しだけお話を伺いました。

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第7回:石井裕也さん(映画監督)

tirashikawasoko1.jpeg
『川の底からこんにちは』
シネマ・ジャック&ベティで絶賛上映中!
<5/22(土)~5/28(金)> 16:50~18:50
※『君と歩こう』も近日上映予定



Q:監督には以前、『ガール・スパークス』では大変お世話になり
ました。あのときは満員でしたし、今回の「川の底からこんにちは」
も大盛況ですね。
石井裕也監督:「ガール・スパークス」のときは地道に手売りをしま
したからね。もちろん嬉しかったですが、知り合いに観てもらうため
だけに映画を作ってるわけじゃないんで、そういう意味では不本意
でした。あのときは劇場公開が初めてだったので、どういうものな
のかということすら分からなかったんです。こういう映画だからこ
ういう人に観てもらいたいという自分のイメージと、実際の現実と
の間に大きなギャップがありました。「川の底から~」も、まだ始
まったばかりですが、満足はしていません。

Q:今回の「川の底からこんにちは」は初めての商業映画というこ
とですが、これまでとの違いはありましたか。
石井:違う部分と変わらない部分がありました。これまでは自主映画
という形でやってきましたが、いいものを作ってお客さんに楽しんで
もらいたいという姿勢は変わりません。一方で責任感が増えたのが
自主とは違う部分です。自主の時は、ダメだったらそれでもいいじゃ
ないか、という「滅びの美学」みたいなものがあったんですが、商業
映画ではそういう意識ではできません。守りに入るわけではないんで
すが、むしろこれまでとは違うかたちで攻めていかなければいけない
と思いました。

yuya_ishii.jpg
小林副支配人の席に座る石井監督

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映画は上映されなダメなんや(亀井岳さん)

ご無沙汰しております。久々の更新です。
4月は舞台挨拶が少なかったのですが、今月はなんとほぼ毎週あります。
出来る限り取材しようと思っていますので、どうぞご期待ください☆
できれば皆さんもぜひ横浜のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」まで足をお運びください。

さて、今月最初の登場は、9日(土)から公開となった
「チャンドマニ~モンゴルホーミーの源流へ」を監督された亀井岳さんです。
亀井さんは元々彫刻をやっていて、映画は今回が初挑戦。
モンゴルの旅や撮影のエピソード、そして映画/映画館のことについて関西弁で
ユーモラスに語ってくださいました。

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第6回:亀井岳さん(映画監督)

tirashichandomand.jpeg
「チャンドマニ~モンゴル・ホーミーの源流へ」
シネマ・ジャック&ベティで絶賛上映中!
<5/8(土)~5/21(金)> 13:00 / 19:10~20:50


★ホーミーが生まれた場所へ
Q:この作品の制作のきっかけを教えてください。
亀井:2005年頃、馴染みのおすし屋さんでモンゴル人の留学生と知
りあったんです。彼から2006年がモンゴル建国800周年で大きなお祭
りがあると聞いて、行ってみようと思ったのが始まりです。
ホーミーとの出会いはウランバートルに着いて初日でした。劇場で
たまたまホーミーを聞いて、強烈なインパクトを受けたんです。物
凄い抽象性を感じたというか、あらゆる具象的なイメージの窓口に
なっているというか、とにかく不思議な音が体に染み渡っていきま
した。それでホーミーが生まれた場所に行ってみたら何を感じるだ
ろうかと興味を持って、発祥地であるチャンドマニ村まで行ってみ
ることにしました。この映画と同じ、バスで1500キロ、二日間かか
りました。


Q:なるほど、この作品は監督の旅の体験が下敷きになっているの
ですね。その旅のときに映画にしようと思ったんですか?
亀井:旅の途中、モンゴル人たちと触れ合っていくうちに、モンゴ
ル人って何だろう、遊牧して生きるってのはどういうことなんだろ
うといろいろ考えるようになったんです。とりわけモンゴル人の自
然との関わり方が潔くて清潔で、素敵だなと思うようになりました。
ああ、こういう人たちと自然からホーミーは生まれてきたのかと。
チャンドマニ村に着いて、ダワージャブという名人がいるというこ
とを知ってゲルを訪ねていったんですが、残念ながら不在で会えま
せんでした。でも息子のザヤーのことを教えてもらい、翌年連絡し
て会うことになります。その晩、ゲルに泊めてもらい、朝起きてモ
ンゴルの大地に立ったとき、この旅の体験を元に映画を作ってみた
いなと思ったんです。


Q:今回が初めての作品ですが、制作は順調に進んだんですか?
亀井:ストーリーや音楽を考えたり、演出も必要だし、物凄く大変
そうだと思いました。でも、ずっと映画のことを考え続けていたら
だんだん映画脳になっていって、ラストシーンを決めてしまった後
は、映画全体を頭の中で組み立てていけるようになりました。
最初、すべてを一人でやろうと思っていたんですが、2007年にキュ
ーバに行った時、古木君と出会い、彼だったら一緒にやってもいい
んじゃないかと思って声をかけました。
とはいえ、出演者やスタッフなど何もあてがなかったし、モンゴル
のことももっと知らないかんなと思って、もう一度モンゴルに行き
ました。ダワージャブの息子ザヤーと連絡とって会ったら、幸運な
ことに彼は日本語を勉強していたんです。彼に映画のことを説明し
たら、二つ返事でOKしてくれました。
その夏は彼とずっと旅してました。一緒に西へ東へいろんな音楽の
名人やいろんな人を訪ねて…。それでだんだんこの映画に内在する
ものが見えてきたんです。


kamei_s.jpg
上映初日にジャック&ベティに来館した亀井岳さん

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